四季の花図鑑 
クレマチス・ラヌギノーサ

科名:金鳳花(きんぽうげ)科
別名:

クレマチスは,金鳳花(きんぽうげ)科クレマチス属で,つる性宿根草の植物です。クレマチスという呼び名よりは,「鉄線」という名で広く一般に知られていますが,鉄線は江戸時代に中国から渡来し,茶花として愛された白い花弁に紫色の弁化したおしべを特徴とするクレマチスの一品種(原種)のことです。よく園芸店で鉄線の名前で見かけるカラフルな花色の鉢植えは,クレマチスですがその殆どは鉄線ではなく他の品種です。それほど鉄線は昔から親しまれていたことの証かもしれません。現在のクレマチスの多くは,日本の自生種「風車」がヨーロッパに渡り外国の他種との交配により品種改良され,日本に戻って来たものです。近年では国内でも育苗業者や愛好家により新しい品種が次々と作出され,色彩や花形がとても豊富となり四季咲き性のものも多く,春から晩秋まで楽しむことができます。 この品種は中国のラヌギノーサを交配親にもつといわれ,大輪の一番花は前年枝から伸びた短枝の頂点につきます。2番花は今年伸びた新枝の節々に咲き四季咲性が強いです。
 鉄線風車との見分けは難しいです。

撮影日:2004年4月29日
撮影地:京都府立植物園
メモ:品種名は”大和”です。
撮影日:2004年4月29日
撮影地:京都府立植物園
メモ:品種名は”大和”です。