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5月13日(日):晴
 今回で9回目舳倉島遠征です。今年は1月6日に,野鳥撮影中に転倒落下して踵を骨折して全治3ヶ月の重傷となりました。当初,全治3ヶ月だから5月の舳倉島遠征時には,足は完治しているだろう楽観視していました。予定通り2月初めにギブスから補助具に代えたのを機会に歩行練習を始めました。しかし,1ヶ月間の膝から下のギブスによる筋肉の痩せは酷く,殆ど歩けない状態でした。
 従来なら2月初めに民宿の予約を入れるのですが,足の回復状態が判らないため,それが出来ません。3月に入り,医師より補助具を外しても良いとの許可が出たので本格的なリハビリと歩行練習となったのですが,足首が痛くて30分以上歩けません。とうとう,3月末になったのですが1時間以上歩くと足首が痛く腫れてくるので,今年の舳倉島行きは断念せざるを得ない状況となりました。(全治3ヶ月とは何か?)
 4月に入っても,足の回復状況は遅々として進まず,舳倉島遠征を断念したことに自分自身納得しました。
 5月1日に突然交野のKさんから電話が入り「14日より舳倉島に行きませんか?」のお誘いでした。今年は,遠征は無理だと自分自身に言い聞かせていたのですが,お誘いの電話で行きたいモードにスイッチオンしてしまいました。(足が完治していないのに!)
 思わず,「行きます!」と返事してしまい,急遽民宿「つかさ」に電話を入れました。「5月14〜16日までの3日間泊めて欲しいのですが。もっと早く予約したかったのですが・・・」と事情を説明したのですが,女将さんからは「今年もその時期は人が一杯で無理です。」と言われました。当然その答えは予想できました。早い人なら1年前から予約を入れ,遅くとも2月初めに予約しないと泊まれないのです。そこで,無理は承知の「2人なので何とかお願いします。」と粘ると,女将さんは渋々「何とかします。」の返事を頂きました。毎年行っている常連で良かった!

 ところが,5月8日に交野のKさんから電話が入り「血圧が高く,体調が悪いので舳倉島に行けない。」とのことでした。行きたいモードにスイッチオンしたので,今更止めるわけには行きません。(無理矢理民宿に割り込まして頂いたのに。)
 舳倉島遠征まで1週間もないのに,これから同行をお願いできる人は殆ど居ません。野鳥撮影初心者との同行は嫌で,船に強く,車を出せる人に限定されれのです。(因みに,自分は野鳥撮影2年目から舳倉島に行っているのにネ。)そこで,自宅近くのマンションにその該当者Hさんが居られるので,お誘いの電話をしました。電話すると,「舳倉島へは一度行ってみたかったが,民宿の予約が取れないので諦めていた。ご一緒したい。」との有り難い返事を頂いたので,予定通り13日に大阪を出発です。
 これまで,舳倉島遠征時には珍しい野鳥に出合う機会が多いので500mm単焦点レンズを持参していたのですが,今年は踵骨折が完治していなく,余り歩けないので軽量の解像度に定評のある300mmF2.8レンズを借用することにしました。
 そして,3脚も軽量化できるので,例年より約2kg軽量化できます。
 8時に近所のHさんに自宅の前まで向かえに来ていただき,大阪を出発です。
 金沢の普正寺の森に寄ろうかと考えたのですが,Hさんオナガを撮影したことがないとのことで白山市の若宮八幡宮に行くことにしました。12時前に八幡宮に到着したのですが,オナガの姿(鳴き声)もなく昼食を摂っていると近くの木に止まりました。
 それから1時間半ほどオナガを撮影したのですが警戒心が強くて近くで撮影できませんでした。
 14時になり普正寺の森に立ち寄る時間が無くなったので輪島に向けて出発しました。
 輪島には16:40頃到着し,舳倉航路の船が到着しているので見に行きました。
 この日は日曜日であり,いつもより若いカメラマンが多く下船されていました。この港では,車の駐車スペースが少なく駐車禁止の看板の前にも駐車している輩が多く,漁師の方達はバーダーのことを快く思っていないのではないでしょうか。
 ホテルには17時過ぎにチェックインして,18時から夕食を摂ることにしました。輪島は食事をする店が少なく,よく利用する店に入ると,私の名前を呼ぶ人が居ました。私は元来人の顔と名前を覚えるのが苦手(現役時代から覚える気がなかった。)なので,さっぱり誰だか判りません。私が怪訝そうな顔をしているので,その方は「Nです。」と名乗ってくれました。思い出しました!高槻のNさんだったのです。Nさんは,先ほどの船で舳倉から戻られ金沢行きのバス待ちの時間に夕食を摂られていたのでした。
 そこで,舳倉島の野鳥出現情報をお聞きすると「チャバラアカゲラは未だ居着いており,多くのカメラマンが松林で狙っている。ヒメイソヒヨが校庭の二宮金次郎像の頭部に止まった。シマノジコが民宿「つき」の近くに出ている。マミジロキビタキ雄も出ている。」とのことでした。
 これなら,超珍鳥のチャバラアカゲラが撮影できるかもと明日の訪島が楽しみになりました。
 ホテルに帰り明日の輪島の天候及び風と波の高さを調べると,晴れで風速5m/S以下,波高は0.5mとなっていたので舳倉島航路の欠航はないでしょう。