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5月11日(月):晴のち曇り
 今回で7回目の舳倉島遠征であり,不思議と今まで往路での船の欠航はありませんでした。大阪を出発する際の天気予報では輪島付近に低気圧が接近しており,今回は欠航するのではと心配してましたが,朝から晴れており風も弱そうなので一安心です。7時前に港に到着すると昨年同様に浜松からのカメラマンも来られており,乗船券発売所では大阪のKさんにお逢いしました。7:20に出航が決定し,乗船券を購入し8時前に乗船です。乗船券購入時に「今日は風も弱いのでベタ凪で船は揺れないでしょう?」と聞くと「揺れます!」とのつれない返事です。乗船後に最新情報をとNj爺さんに電話を入れると「マミジロキビタキは抜けたようで,コウライスグイスも見あたらない。」とのことでガッカリです。いつものように定刻9時の5分前に輪島港を出港し舳倉島に向かいます。今日の航路は言われたとおりかなり揺れ始め,横で喋っていたKさんが黙り込むようになり,顔を見ると青ざめています。気の毒に初めての舳倉島遠征で船酔いの洗礼を受けたようです。暫くするとKさん*!★が始まりました。私も朝から体調が良くなく船酔い寸前だったのですが,何とか無事に舳倉島到着です。これまで2回船酔いで*!★の実績がありますが,船酔い防止の特効薬は「酔わないように神さまにお祈り」する事です。・・・本当です。試して下さい!
 先ずは民宿「つかさ」に向かい,荷物を置いて直ちにカメラをセットです。11:01先ずはつかさの前の茂みでシマアオジを探しますが手始めにシメから撮影開始です。
 この頃になると晴朝かられていた天候が曇りに変わり,天気が悪くなってきました。
 つかさの前では雑穀が蒔かれているので,アトリ,カワラヒワウジャウジャ居ます。その中に2羽のコホオアカが居たので枝止まりを待っての撮影です。(11:31)
 つかさの前の茂みでシマアオジを待たれていたカメラマンに話を聞くと「シマアオジは3時間待って5秒ほど姿を見せる。」とのことで非常に撮影が難しそうです。(私向きではない!)
 暫くその場所で野鳥の出現を待ったのですがアオジしか目にすることが出来ずに場所を移動です。
 つかさの裏にある篠竹を倒した撮影場所に餌を置き何か出てくるか暫く待ったのですが,全く野鳥の気配がないので場所を移動です。次はアンテナ塔の側の草むらに入り篠竹を倒した撮影場所に餌を置き待ちましたが,ここも野鳥の気配がありません。この場所は,以前はノゴマやノビタキを撮影した場所なのですが寂しいものです。仕方がないので,つかさの裏から校庭に向かう篠竹の小道を歩き2箇所の撮影場所を覗いてみましたが野鳥の気配がありません。
 とうとう,何も撮影せずに校庭を通りましたが野鳥が全く居ません。去年は工事用の機材が置かれていたのですが,今年は草が生えていました。これまでホオジロ類やノジコも居たのですが,何か変です。
 結局,12:13野鳥観察舎の側の保育園後でアオジを撮影できただけです。
 次は野鳥観察舎に行くと野鳥の出が悪いのかカメラマンは居らず,どの様な野鳥が出ているのか暫く様子を伺うとアトリ,カワラヒワ等の普通の野鳥に混じってムギマキの雌が居ました。(12:20)
 野鳥観察舎では大型のツグミ類が居るので確認するとハチジョウツグミが1羽居ました。以前は珍鳥の分類となっていたのですが個体数が多くなったのか容易に見つけることが出来て有難味が無くなりました。
 野鳥観察舎にこれ以上居ても珍しい野鳥が出そうにないので島を横断する8m道路?を歩いていると見知らぬ小道が出来ていたので入っていくと沢山のカメラマンが入って草木が踏みつけられた広場に出ました。この場所が4月に入った超珍鳥のキバラガラの撮影場所だったようで,昨日まではマミジロキビタキが居た場所だったことが判りました。暫くその場所にいたのですが目にするのはアオジだけで非常に残念ですがマミジロキビタキは抜けたようです。
 13:41その場所を去り海岸線に続く小道を歩いていると喉下が少し黄色い野鳥が出ました。オジロビタキの雌だと判断して撮影しましたが,後で画像確認するとキビタキの雌でした。舳倉島では見慣れぬ野鳥が全て珍鳥に見えるのです。
 海岸線に続く小道を歩いていると大型の野鳥が止まり,珍しい野鳥ではないかと撮影しましたが残念ながらアカハラでした。
 次は龍神池に行き野鳥を探しますが,目にするのはツバメ,ハクセキレイ,ウミネコ程度で水鳥さえも見あたらず早々に引き上げました。
 
 14:07校庭への道を戻って歩いていくと金毘羅社近くの草むらで数名のカメラマンが何かを狙っていました。急いで近づくと枝被りの中からカッコウに似た野鳥が見えたので取り敢えず撮影し,回り込もうとすると飛ばれました。
 後を追跡して柵に止まっているトケンを撮影して,目撃情報の多かったセグロカッコウだと思っていたのですが,後でカッコウであることが判明しました。
 すれ違ったカメラマンから龍神池ムネアカツバメとマミジロツメナガセキレイが居ることを教えて頂き,龍神池に戻ることにしました。
 龍神池では多くのツバメに混じって,少し胸の赤いツバメが飛び回っていたのですが,当然飛んでいるツバメ撮影など私の撮影技術では不可能なので岩場に降りるのを待って撮影しました。(14:48)
 暫く龍神池で待っていると,黄色いセキレイが姿を見せたのでこれがマミジロツメナガセキレイだと撮影です。
 この野鳥の撮影は昨年の都島での撮影以来2回目でした。(15:02)
 これまでの野鳥撮影では例年になく撮影種が少なく不満足で何か珍鳥が欲しいと考えていたところ龍神池の東側入江に昨日の夕方にヤマショウビンが出たとのことで行ってみることにしました。その場所のは宝塚野鳥の会のメンバーを含めて10名以上の方がヤマショウビンの飛来を待っていたのですが,風がきつく非常に寒いのです。5月10日なのに薄手のジャンパーを着込んで震え上がっており我慢して待つのですがヤマショウビンの姿は見えません。あまりの寒さに4時半にはつかさに帰って風呂に入ろうと考えていた16:10に誰かが「来た!!」と叫びました。ヤマショウビンが東の方向から飛来し,目先50m位の岩場に止まるのかと思いきや,多くのカメラマンに恐れてかUターンして飛び去りました。もう2度と飛来しないのではと思い飛ぶヤマショウビンを連写ですが1.4倍のテレコンを装着していたのでAFが遅く,ピン甘写真です。
 ヤマショウビンは150m位離れた岩場に止まりましたが飛行姿を撮影していたので見失い,隣にいたカメラマンに居場所を教えて頂くと30cmの体長の派手な野鳥なので肉眼でも見つけることが出来撮影開始です。
 ヤマショウビンは右を向いたり,前を向いたりポーズをとってくれるのですが500mmレンズに1.2倍テレコン装着では遠すぎました。(デジスコ向き?)
 その後ヤマショウビンは目先200m位まで飛び9分間姿を見せてくれました。
 その間,寒さを忘れてヤマショウビンを撮影しましたが,噂通り警戒心の強い野鳥でした。
 16:20ヤマショウビンが飛び去ったのを機に本日の撮影は終了です。