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5月14日(水):雨のち晴
 昨夜来の大雨が朝まで続いています。従って,早朝の探鳥は中止です。雨の日の撮影場所は野鳥観察舎しか無く多くのカメラマンが集まることが予想できます。
 7時前に朝食を済ませ野鳥観察舎に行くと一番乗りです。しかし,昨日の夕方が嘘のように野鳥の姿が見えません。たまに,キビタキ雌やハクセキレイが姿を見せるだけの寂しい水場です。
 9:10 本日初めての撮影がオオルリ雌です。この頃になると青空が広がったり,小雨が降ったりのややこしい天気です。
 野鳥観察舎の側の松林ではツツドリやホトトギスの鳴き声が聞こえてくるのですが姿を見ることが出来ません。熊のように付近を歩き回り,暇つぶしに薊やシシウドの撮影です。
 9:50 灯台の側の松にやや大型の野鳥が3羽止まりました。ファインダーで覗くとアカハラです。普通の野鳥で空抜けですが取り敢えず撮影です。
 野鳥観察舎の裏の松林を彷徨していると10:50ツグミ普通の)が居ました。オオルリは何度も出ますが。
 11:10 松林の草むらにはウグイスやムシクイがゴソゴソ動いています。はしこくて撮影は難しいですがセンダイムシクイです。
 11:25 灯台の側の木に大形の鳥が!近くでホトトギスが鳴いていたので,それだと思ったのですがどうやらツツドリのようです。
 11:35 野鳥観察舎裏の松の木にツツドリ2羽が居ました。枝被りで難しい場所です。
 11:59 そろそろ撤収してつかさの戻ろうとしたときに電線にコムクドリが止まりました。
 この鳥が舳倉島で最後の撮影となりました。
 今日の撮影は背景も悪く最悪でした。
 昼食後,船出航までに時間があったのでつかさの周りを探鳥したのですが目にしたのはノビタキ,カワラヒワだけでした。14時前につかさを出て乗船です。昨日が欠航だったためか乗客は60人程度でした。往路はベタ凪アカエリヒレアシシギが船から見れると言うことで300mmレンズを持参して2階デッキに上がりました。港を出て10分も経たない内に船は大きく左右に揺れ,このままではデッキから振り落とされそうになるので必死に階段を下り1階デッキでカメラを構えました。船が左右に揺れ波を被るのでカメラをジャンパーで隠しながらアカエリヒレアシシギの撮影開始です。
 アカエリヒレアシシギは沢山飛んでいるのですが船が揺れすぎてファインダーに入らず,倒れないように船に持たれて両足でバランスを取るのに必死です。船が揺れずに長いレンズを使用できれば楽しかったでしょう。残念でした!
 七ツ島付近を通るとオオミズナキドリが船の側を飛びます。しかし,船が揺れすぎるのでピントを合わすことが出来ません。オオミズナキドリの姿が見えなくなったので船室に戻ろうとしたのですが,船の揺れが大きくまともに歩けません。このような中,水鳥を撮影するのは無謀でした。帰宅後カメラ,レンズを真水で拭かないと,可成り波を被りました。
定刻通り輪島港に到着して,一路大阪に向かいます。M山さんに自宅前まで送っていただいたのは11:30頃でした。(名神の若返り工事に巻き込まれたためです。)今回の春の遠征は,前2回と比較して充実感が感じられません。オガワコマドリ以外の珍鳥が出なかったことと,野鳥の数が少なかったことが原因です。しかし,関西のどの場所で野鳥撮影する場合よりも野鳥の種類が多く簡単に撮影できる舳倉島は野鳥天国に間違いありません。
 またまた,行きたいと思った舳倉島遠征でした。