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5月8日(火):晴れ(風強く舳倉航路は欠航)
 6日の夜大阪を出発したので,5名は徹夜状態です。従って,昨夜は全員が午後8時過ぎに就寝しました。私も寝ようとしたのですが,同室者のいびきがすごく寝付かれません。(昨年もいびきで悩まされましたが,今年もです。私は神経質です。)うとうととしいるといびきの音で起こされました。時間は2:30でした。眠れないので食堂へ行きお茶を飲んで,煙草を吸って期間を潰しました。
 4時過ぎに全員が起床し,4:40に早朝の探鳥開始です。外は未だ薄暗く月が出ており,天気は良さそうです。しかし,この明るさでは野鳥を見つけても撮影は不可能です。
 早朝の探鳥コースは昨年と同じで,つかさの前の舗装された道を恵比須社の方に反時計回りに歩きます。
 海上から昇る朝日を見ようとしたのですが,低い雲が海上に立ちこめており,5:05にやっと日の出を見ることが出来ました。薄い雲立ちこめているので撮影は簡単でしたが。
 外周の道路では早起きのウグイスの声が聞こえますが,5月中旬に近いのに寒い朝です。(やはり北の島なのでしょうか。)
 海岸沿いの茂みではカワラヒワがゴソゴソ動いており,道路では大きめの野鳥が歩いています。(近づくと逃げるので,薄暗くて識別不能です。)
 5:30に少し明るい柵の上に止まりましたが,野鳥の正面が見えません。薄い眉斑があり,喉下がやや白く,側面に茶色が見えるのでマミジロの雌と判断しました。
 龍神池を通り過ぎても目新しい野鳥は見つからず,外周道路から外れて野鳥観察小屋に向かいました。
 5:40に野鳥観察小屋で見慣れぬ野鳥が居ました。其処にいた人達は珍鳥と疑ったのですが,アイリングがあることからノジコと言うことになりました。
 他に珍しい野鳥が出ないので,島を横断する篠竹の中の小道を歩きました。しかし,良く目にするのはメジロとカワラヒワ程度です。
 撮影する野鳥が居ないので300mmレンズで野草撮影を行いました。名前の判らない花が多いので,調べるのが大変です。
 6:20過ぎにウソを発見しました。その後,シメ,ジョウビタキ(共に雌)を見つけましたが撮影しません・・・綺麗でないから。
 朝食時間(7時)が近づいたので,島を横断する篠竹の中の小道を校庭に向かって戻ります。
 途中の三叉路近くの野鳥撮影エリアではハチジョウツグミが餌を欲しそうに待っていました。
 校庭を通っても目立った野鳥は居なく,つかさの前でセイヨウカラシナに止まったカワラヒワの撮影です。
 7時より朝食を食べ,7:20頃になると舳倉航路欠航の知らせがつかさにありました。どうしても今日帰らなければならない方が,漁船の手配を依頼していました。漁船は7万円で輪島まで行って貰えるそうです。
 つかさの前の港に漁船が迎えに来ましたが,予想以上に立派な船です。(伝馬船に毛の生えた程度の船で,命がけだと思っていました。
 朝食後につかさの横から篠竹篠の道を歩くと,大型の茶色い野鳥が飛びました。識別不能です。
 電波塔の前の道を左折すると,再び茶色い野鳥が飛びました。側にいたのに気付か無かったのです。一人で後を追いましたが見失いました。(後日,ツツドリの鳴き声を頻繁に聞いたので赤色型ツツドリだったと思います。)
 仕方がないので,校庭の方に廻りました。8:10校庭の側で一人のカメラマンが何かを撮影していました。鳥を驚かさないようにカメラマンの側に寄りました。あれは「コホオアカですね?」と聞かれたので,「そうです」と答えました。この写真の角度だとコホオアカに見えるのですが,帰宅後に他の角度からの写真を見ると頭部並びに胸の黒斑が違うのです。ホオアカでした!(野鳥の識別が下手なのです。
 8:15に野鳥観察小屋に行きました。食事前と同じノジコが未だ居たので,今度は500mmレンズで撮影です。(朝食前は手持ちの300mmレンズでした。)
 そこで,M山さん,N神さん,花さんと合流し篠竹の道を通って奥津比盗_社の海岸に出ました。
 10:25 天気は晴れですが風がきつく,沖合は白波が立っています。これなら,舳倉航路の欠航は納得できます。奥津比盗_社内にはオオルリ,キビタキ,コサメビタキが居ましたが撮影意欲が沸きません。
 M山さんが海岸沿いを通りかかったバードウオッチャーよりキマユホオジロが海岸に出ているとの情報を頂きました。
 M山さんがその場所を探しに行くと,一人のカメラマンが撮影していたそうです。
 M山さんが戻ってこられ,強風中の舳倉島外周道路をキマユホオジロを求めて歩きました。(カメラを担いで,向かい風に逆らって歩くので体力が要ります。
 10:45大和田神社の向こうの通り瀬付近の海岸に一人のカメラマンが海岸に降りていました。安山岩の岩を踏みながら海岸に近づきましたが,なかなかキマユホオジロを見つけられません。(焦り)その筈です。岩の上の枯れた海草が鳥の色に似ているからです。
 M山さんに手伝って貰い,やっとファインダー内にキマユホオジロを入れることが出来ました。遠くて,背景は汚いのですが初見の珍鳥なので舳倉島に来て初めてシャッターの連射音が響きました。でも,欲を言えばもっと綺麗な場所に出て欲しかった。
 一緒に舳倉島に来た方達全員がキマユホオジロを撮影したので昼食のためつかさに戻りました。
 輪島に向かった漁船が輪島からカメラマンを乗せて舳倉島に帰ってきました。波は高かったそうですが,船の操縦が上手で余り揺れなかったそうです。(舳倉航路の高速船は設計が下手なのかよく揺れます。
 昼食後,つかさの右の木立に強風を避けてコムクドリ,センダイムシクイ,カワラヒワが良く来るので暫く撮影です。写真はキビタキ雌です。
 つかさの軒下にはツバメの巣があり,雛がかえっているので親鳥が頻繁に餌を運んでいます。
 相変わらずカワラヒワが多く,たまにマヒワも来ます。
 つかさの前のセイヨウカラシナ止まりのカワラヒワの撮影もしたのですが風が強く,なかなかピントが合いません。
 バードウオッチャーの情報として,つかさの前でオガワコマドリを見たとの情報があり探したのですが見あたりません。(ガセネタ?
 つかさの横での撮影も飽きたので,校庭に向かいました。14:20 校庭の門の側にコホオアカが降りていました。
 距離は5〜6mです。思わずシャッターを切りましたが逃げられました。
 校庭の背景が抜けた場所にホオジロ雌が止まりました。珍しくもありませんが,取り敢えず撮影です。その他普通のハクセキレイが数羽入っており,カワラヒワ,マヒワを追い出しています。ツグミが堂々と捕食中です。
 珍鳥が居ないので場所を移動しました。
 行くところがないので,野鳥観察小屋に行きました。
 野鳥観察小屋の上にカメラをセットして待っていると,15:30にノジコに混じってホオジロ?が現れました。しかし,眉斑が少し黄色いので。キマユホオジロの雌に似ているとのことで撮影しましたが,冠羽を立てたのでミヤマホオジロと言うことになりました。(写真をよく見れば喉の下も少し黄色いです。)
 今日の風に乗ってキビタキが沢山入ってきたようです。野鳥観察小屋の側を飛び回っています。センダイムシクイも渡りで疲れ切って茂みの中でじっとしています。
 野鳥観察小屋は3時を過ぎた方が野鳥の飛来数が多いのですが,珍しい野鳥は来ません。
 16:30まで開発総合センターの裏側でセイヨウカラシナ止まりのマヒワを撮影後つかさに戻りました。
 夕食は6時ぐらいから始まります。夕食後に5人で鳥合わせを行いましたが,観察数は58種でしたが私は45種程度でした。1日半で初見の珍鳥は1種類だけで寂しい探鳥でした。