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5月7日(月):晴れ
 6日の夜10時半前に大阪を出発して輪島に向かいました。今回はM山さん運転の車でN神さん,M好さん,花さん,そして私の5名です。
 輪島までの道中は小雨が降ったり止んだりの天気で,快方に向かっているようです。7日の午前4時過ぎに輪島に到着し道の駅で休息をとる。大阪と比較して非常に寒く,荷物を減らす為ジャンパーを持参しなかったので雨具をジャンパー代わりに使用することにしました。
 朝食を済ませ7時前に舳倉航路の切符売り場に向かうが,この頃になると青空が広がっていて風も強くありません。昨日は舳倉島への船が悪天候のため欠航となっていたようですが,今日は船の故障がない限り出航に違い有りません。7:25に出航が決定し,往復切符を購入後に乗船しました。ゴールデンウイーク開けなので乗客は50名程度で,昨年より女性のバーダーが多かったのです。
 定刻の9時少し前に出航です。船室はクーラーが利いており寒くて座ってられません。風が弱く,余り船が揺れそうにないのでカメラに300mmレンズを装着してデッキに上がりました。輪島湾を出ても昨年と違い揺れは少ないので船酔いされる方も居ないようです。
 デッキでオオミズナキドリの撮影するまでの間は風景写真の撮影です。七ツ島が見えてきましたが,赤潮が発生しておりウミネコ以外の野鳥の姿が見えません。
 事前情報として舳倉島ではヨタカ,コノハズク,ムネアカタヒバリ,ムジセッカ,ホオジロハクセキレイ,カラアカハラ,ハチジョウツグミ,カラフトムシクイ,シロハラホオジロ,コホウアカ等が出現しておりアトリ,カワラヒワが多いとのことでした。なお,欲しかったオガワコマドリは5日に抜けたそうでした。また,今回撮影したい野鳥はオガワコマドリヤマショウビン,コウライウグイスベニヒワ,マミジロキビタキでした。
 七ツ島に近づくに従いオオミズナキドリが海上を飛翔し始めました。通常なら船と併走するそうなのですが,この日は近くを飛んでくれませんでした。それでも50枚以上撮影しましたが。
 七ツ島の側を通ると島に多くのウミネコが住んでいるようで白い点として見えます。定刻の10:30に舳倉島到着です。重い荷物を運ぶリヤカーが無くなると困るので,急いで下船してリヤカーに荷物を載せる。今回は海が穏やかだったため船酔いされた方は居なく,民宿「つかさ」へ向かう。
 つかさの前には簡易の水場が作られており,カワラヒワが沢山降りているのが見えました。
 荷物を廊下に置かして貰い,急いでカメラをセットして撮影開始です。「つかさ」の横から茂みの道にはいり,つかさの裏の電波塔の草むらにはいる。ここの篠竹を倒した少し開けた場所(撮影エリア・・・島中至る所にこの様な場所が作られています。人工的に作られた場所で自然破壊ですが,野鳥は篠竹の中に隠れており撮影は不可能なのです。)が昨年ノビタキを餌付け撮影した所です。餌を置くと11:10先ずクロジが出てきました。大阪城でも沢山撮影したのですが,ここは明るい場所なので難しい撮影条件となりました。
 次は同じ撮影エリアの中からノゴマが出てきました。心なしか大阪城で撮影したノゴマより喉の赤色が鮮やかに見えました。これまで余り餌付けをされていなかったようで,餌付けを始めると直ぐに何度も姿を見せてくれます。
 因みに,餌付け撮影が嫌いな方は舳倉島での野鳥観察数がかなり減るので,来ない方が良いです。
 餌付けに関して賛否両論があるのですが,へとへとになって島に渡ってきた野鳥に栄養分の多い餌を与えてやり,その代償に撮影させて貰っていると考えれば正論になるのでは。
 ノゴマ出現場所の後ろの草むらでは綺麗なアマサギが姿を見せました。花さんのお気に入り野鳥で,必死に撮影されています。
 ノゴマ撮影に飽きたので,12:10に生徒数が減り廃校となった校庭重要な野鳥撮影ポイントです。校庭内を歩き回り野鳥を脅かさないように注意が必要です。)に行きました。其処では大きな野鳥のツグミが3羽ほど出ており,その他小鳥も沢山入っていました。
 また,昨年と同様にアマサギも愛想よく歩き回っていました。
 校庭の草むらには多くのカワラヒワ,マヒワに混じってノジコ(昨年に京都御苑の水飲み場で一度だけ撮影したことがあります。)も居ますが草が深くてなかなか全身の撮影が出来ません。初日は,どの様な鳥が居るのかを調べるのが主目的であり長居はしませんでした。
 校庭の側の電線にセキレイがとまっており,珍鳥ではないかと撮影したのですが,普通のハクセキレイでした。その後も校庭では常にハクセキレイが居ました。
 12:30 次の野鳥撮影ポイントである野鳥観察小屋に行きました。其処には5名程度(観察小屋の常連さん?・・・その後何度も姿を見ましたから)の方がカメラをセットされていました。
 どの様な野鳥が出ているかと,カメラをセットするとツグミ,カワラヒワ,メジロが枝や止まり木に止まっていました。暫く様子を見たのですが野鳥の出が悪いので早々に場所を移動です。
 舳倉島の野鳥銀座通りと言われる,島を横断する篠竹の中の小道を歩き,初めての三叉路で12:40に昼食です。
 その側には5〜10m間隔で野鳥撮影エリアが作られており,その中の一つに初見のハチジョウツグミが居ました。シロハラホウジロも居るのではと餌を置くと直ぐにハチジョウツグミが食べてしまいます。大きい野鳥ですから,小鳥を追い払うようです。その場所で,少しだけルリビタキの雌が姿を見せました。
 この三叉路では昨年キビタキに混じってマミジロキビタキの雌が出ていたのですがカワラヒワ以外姿を見ることが出来ません。
 昼食後,島を横断する篠竹の中の小道をNTT電波塔の側を通り,海岸に向かいます。
 13:15 その道中でルリビタキ雌が姿を見せました。背景が抜けているので取り敢えず撮影です。
 13:55 海岸に向かって歩いていると遠くの木立の上にマミチャジナイを発見です。
 また,遠くの枯れ木にオオルリ昨年は多かったのですが,今年はここまで余り目にしません。),松の木にセンダイムシクイ,更に遠くの枯れ木にコムクドリが止まっていました。しかし,全て遠く写真にはなりません。(普通の野鳥ですから撮影意欲は沸きませんが)
 14:20 海岸に出ました。其処でもマヒワやカワラヒワを沢山見かけます。しかし,珍鳥との遭遇はありません。
 海岸沿いを龍神池に向かって歩いていると,海岸で目にするのはアオサギ,ツグミ,ダイサギ,チュウサギ,コサギと見慣れた野鳥ばかりです。
 シラスナ遺跡付近の海岸で一人のカメラマンが下に降りて何かを撮影されています。
 下に降りて一緒に撮影すると今まで見たこともないシギです。(後で確認すると識別不能のジシギの白化個体とのことでした。)
 15時前に龍神池に到着です。舳倉島での唯一の淡水池で珍鳥情報が多いのです。5日まではこの池の東側でオガワコマドリ餌付けされており撮り放題だったとのことでした。遠くの岩の上には頭の黒くなったノビタキ,コホオアカが確認できたのですが遠すぎます。
 ふと見ると,池の水際に黄色い野鳥が。よく見るとどう見てもキセキレイの雌でした・・・残念。
 また,水際にはタカブシギが出ていました。その他カイツブリ,カルガモ,マガモ,ユリカモメが見られました。
 その他,遠くて識別が難しかったのですがコサメビタキも居ました。
 15:30 再び校庭に戻りアトリを発見です。事前情報ではアトリが多いとのことでしたが,滞在中に目にしたのはこの時1回だけです。
 校庭でマヒワ,ノジコを撮影中にコホオアカ,ホオジロが居るのを発見しました。花絡みの撮影を行いました。(写真はホオジロの雌)
 16:20 校庭での本日の撮影は終了です。
 民宿つかさに戻る途中,細い篠竹道の中の撮影エリアM山さんコルリとコマドリを撮影されていました。
 コルリは頻繁に姿を見せるのですが,コマドリは姿を見せません。
 M山さんつかさに戻られたので,一人で餌付けをしていると16:40にやっとコマドリが現れました。(この場所は非常に暗くISO640まで上げF4.5でSSは1/40秒でした。1DMarkUNを使用していたため多少ミラーショックでブレ写真です。
 その後,この場所でコマドリを撮影された方が居ないことからこの日を最後に抜けたようです。
 17前につかさに戻ると,同行した4人の方がつかさの前の水場に立てられた止まり木で何かを撮影されていました。ムネアカタヒバリに似ているとのことです。初見の野鳥なので撮影したのですが,最終的にビンズイであることに決定しました。17:10 本日の野鳥撮影は終了です。
 6日の夜に大阪を出発したので長い1日の終了です。残念ながらコホオアカ(昨秋撮影しましたが)を除く珍しい野鳥との出会いはありませんでした。後,2.5日有るので何とかなるでしょう。(結果的に2.5日は甘い予定となりましたが。