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10月25日(水):曇り時々小雨
 24日の10時前に大阪を出発し,輪島港には午前3時半に着きました。車の中で少し仮眠をとろうとしたのですが,昼寝をしたためか眠れません。車外に出ると,空には少し星が見えます。しかし,かなり風がきつそうです。波の高さが2m,風速が10m/Sを越えると舳倉島行きの船は欠航するのです。明るくなるまでコーヒを飲んだり,お茶を飲んだりして時間を潰しました。(これが原因で嫌なことが起こりました。)6時に朝食を摂り,7時に「へぐら航路株式会社」の切符売り場に行きました。出航か欠航か?イライラしながら待ちました。7:20に出航の看板が出ました。一安心です。8時前に船に乗り込みましたが,野鳥カメラマンは春と比べて少ないです。
 9時前に舳倉島に向かって,船は港を出ました。風が強く波が高そうなので4人掛けのシートに横になりました。(春には座っていたので船酔いしたからです。)湾内を出ると船は前後左右に大きく揺れだしました。出航後30分ほどで,船の揺れのため胃がかき回され,少し気分が悪くなったのでシートに座っている方が楽だと姿勢を変えました。その頃になると,乗船前に水分を摂りすぎたので尿意を催してきました。舳倉島まであと15分の所で我慢の限界が来,大きく揺れる船の中をトイレまで歩きました。トイレから戻ったのですが,無理して動いたために船酔いが酷くなり春と同様に*!★です。10:35に舳倉島到着です。下船すると急激に船酔いが治りました。リヤカーに荷物を載せて民宿「つかさ」に向かう途中,海岸側ではホオジロ類が沢山います。反対の,島側の木立の中では鳥が実を食べています。荷物を置いて,早速カメラのセットです。先ず,先ほど通った赤い実の生る木立を調べたのですが,鳥の識別が出来ません。校庭にはホオジロ類が沢山いるのですが無視し,野鳥観察小屋でどの様な野鳥が出ているのか調べることにしました。11:55 初めて目にした(野鳥の種別確認)のは,初見のコホウアカでした。秋は冬羽に換羽中で雌が比較的多いのでホオジロ類の識別は苦手です。野鳥観察小屋では間近で野鳥を見ることが出来,識別は比較的簡単でした。
 次に,22日に大阪城で沢山撮影したアトリが現れました。
 その次は,イカルの軍団がやって来て小さな鳥を追い払いました。
 ハクセキレイが現れましたが,顔が少し黄色く尾羽の部分が茶色いため取り敢えず撮影です。(帰宅後に調べると冬羽に換羽中の普通のハクセキレイでした・・・残念
 春には,鳴き声だけで姿を見せなかったウグイスが愛想良く出現しました。
 次はカシラダカの雌です。ミヤマホオジロ雌の冬羽と似ているのですが,顔の褐色部の面積が狭いからです。
 ルリビタキ雄の若が現れました。春の関西で探し求めたのですが,富士山5合目では綺麗な雄が撮影できましたので見劣りします。(贅沢?)
 雌も頻繁に姿を見せます。
 春の舳倉島で沢山いたマヒワが秋にも現れました。清楚な黄色い野鳥なので好きな鳥です。(キビタキは派手な黄色で,これも好きですが秋の舳倉では目にしませんでした。)これは,雄ですが,黄色の薄い雌も現れました。
 大阪城でお馴染みのジョウビタキ雄も出ます。この野鳥を見ると,冬が近いと感じるようになります。舳倉島では,特に撮影したい野鳥ではありませんが綺麗な野鳥です。数が少なければ,人気の野鳥になると思うのですが・・・
 舳倉島での珍鳥です? 見慣れたヤマガラですが,舳倉島ではこの時しか目にしませんでした。
 その他,シジュウカラ(これも舳倉島では少ない),メジロシメも出ましたが敢えて撮影しませんでした。
 コマドリも一瞬姿を見せましたが,何かを恐れてすぐに茂みに隠れます。花絡み(ツワブキ)で撮影することが出来ました。出現回数が少なく,その時間も短いので他のカメラマンは撮影できなかった方が多そうでした。(春の大阪城では簡単に撮影できるのに・・・但し,餌付けのため養殖物ですが。
 その他,キクイタダキも姿を見せましたが,すぐに水に入り羽根が濡れるので撮影はしませんでした。キクイタダキも出現回数が少なく,雌なのか頭頂のオレンジ色は見えませんでした。
 13:20 春に大阪城で撮影できなかったノゴマの雌が出ました。この鳥は少し大きいのでルリビタキ等の野鳥を追い出します。ジョウビタキよりも強いです。
 一通りの野鳥撮影が出来て小雨が止んだのと,イスカの目撃情報があったので野鳥観察小屋から出て島の中を歩くことにしました。これからが赤い鳥(イスカ)を求めての探鳥となります。
 島の中央の茂みの中を一人で歩きました。春と比較して茂み(竹等)の背が高くなっており歩きにくいのです。また,その茂みでは人と殆ど出会わず寂しい感じです。嫌いな蛇が出るなよ!(舳倉島にも蛇がいるそうです。)
 春と同様に,その道にはアオジが沢山出ます。
 茂みの中でルリビタキ雌が竹に抱きついていました。面白い格好なので1枚。それにしても,ルリビタキ雌が多く出ます。雄が少ないのは何故でしょう。
 14:05 電波塔の横を通って海岸に出ました。海ではセグロカモメが飛んでいました。下手ですが,鷹の撮影に備えて飛び物の練習です。
 海岸の岩場でマミチャジナイを撮影しました。最初はツグミだろうと思ったのですが,帰宅後画像を確認するとマミチャジナイでした。海岸にも出るとは知りませんでした。
 今度こそツグミです。ハチジョウツグミが欲しくて,ツグミを見るとすぐにシャッターを切りたくなります。ただ,ツグミとの出会いは春ほど多くないのです。
 海岸沿いを歩いていると枯れ木に沢山の小鳥がとまっていました。レンズを覗くとアトリの集団です。
 海岸沿いの路ではアオジが沢山出る地区,アトリが沢山出る地区,ジョウビタキが沢山出る地区に分別できます。海岸沿いの松の木(防砂林?・・・砂浜がないのに)のてっぺんに赤い鳥が居ないかと探すのですが見つかりません。
 前方に見慣れぬ色の烏が止まっていました。これは珍鳥ではと撮影し,帰宅後調べるとハシブトガラスです。烏は全身が黒だと思っていました。
 海岸沿いの路を2/3周し,島の中央の松林に入り赤い鳥を探しているとメボソムシクイが現れました。
 其処では綺麗なルリビタキが現れました。チルチルミチルのように青い鳥を探しているのではなく,赤い鳥を探しているのです。それでも,綺麗な鳥なので持参した餌を上げました。15:15 野鳥観察小屋に戻るとノゴマ雌やカシラダカが出ていました。また,小雨が降り出したので本日の撮影は終了としました。天気が悪く,4時になると暗くなるからです。秋の日照時間は春と比べて短く,効率よく撮影しないと。