四季の花図鑑
大薊(おおあざみ)
科名:菊科
別名:マリア薊
マリア薊(大薊)は菊科大薊属の二年草です。丈が開花時には 2mに達することもあり,大きな葉は光沢を帯びて棘を勢いよく広げています。薬草としての歴史は古,、ギリシアで善かれた薬草書には「シルポン」という名で紹介され若葉や芽を食用とすると記されています。2000年も前からヨーロッパで広く薬用に使われ,そのために栽培もされてきました。しかし、この薊・・・マリアという名にしては力強くたくましい草なのですが,棘を持つ大きな葉には斑が入っていて,これが名前の由来になっているそうです。聖母マリアの乳汁が葉の上にこぼれたという説,また聖母マリアに捧げるミルクを運んでいる娘が,この菓のトゲに刺されて痛さのあまりミルクをこぼし,葉の上に散ったミルクが白い斑点となって残ったという説があります。どちらにしても聖母マリアにちなむもので,学名はもとよりレディーシスル,ホーリーシスルという別名を持つのも,すべてここから出ています。
最も古い歴史を持つ西洋ハーブとして,お茶にしたりサラダに使ったりして親しまれ,主に肝臓疾病の治療に使用されてきました。また強壮作用があり,母乳不足や気分の落ちこみなどに効果があるとして用いられました。
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撮影日:2004年4月29日 撮影地:京都府立植物園 メモ: |
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撮影日:2004年4月29日 撮影地:京都府立植物園 メモ: |
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撮影日:2004年5月15日 撮影地:京都府立植物園 メモ:すごい棘です。痛そう。 |
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撮影日:2004年5月15日 撮影地:京都府立植物園 メモ:この葉の模様が”マリア”の由来です。 |