四季の花図鑑
メタセコイア
科名:杉科
別名:
メタセコイアは,第二次世界大戦前まで(1941年以前)は,絶滅したと考えられていた植物です。メタセコイアという名は,もともとは化石植物につけられた学名でした。
メタセコイアは,地球上から絶滅したと考えられていた植物が現存していたという点だけではなく,化石から実験的に復元された特徴が生きている木でそのまま確認されたことから,一躍有名になりました。出現してから現在まで、その形態や生態を大きく変えていないことも特徴で,まさに「生きている化石」といえるのです。
1941年に発見された,中国湖北省利川市の暦刀渓村の個体が,化石の研究から絶滅属として発表されていたメタセコイアであることが判明し,「生きている化石」として大きな話題になりました。現在その地は観光名所になっているそうです。
球果は2cmほどの果柄があり垂れ下がります。秋にくすんだ緑色から褐色に熟します。烈開して種子が出たあと,多くは落ちてしまいますが,そのまま枝に残るものもみられます。種子に広い翼があります。以前は、結実する個体はまれでしたが,いまでは各地でみられるようになったそうです。
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撮影日:2004年9月19日 撮影地:鶴見緑地 メモ:鶴見緑地には立派なメタセコイア並木があります。 |
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撮影日:2004年9月19日 撮影地:鶴見緑地 メモ:球果がなりました。 |